来世の魔導書

壁打ちBlogです

Twitterをやめて四ヵ月くらい 本をよく読む

 Twitterを辞めてだいぶ経つ。一番変わった事は、本をよく読むようになった事。

 

 時間があればTwitterを見ていた生活に、Twitterが無くなった。おはようからおやすみなさい、更にはトイレの中にまでTwitterが入り込んでいた。故に、Twitterを辞めると膨大な時間が空白として現実に現れる。


 今か何が得ると、本当に中毒だったんだなぁと思う。Twitterが悪い、中毒が悪い、という訳ではないが「現実よりも電脳空間が良い」「Twitterの方が心地よい」……という方向に人生が向かっていれば話は別だ。中毒というよりドストレートに毒だ。仮想空間だけで人生が解決すればいいが、残念ながらそうはいかない。

 

 人は現実世界で死ぬと、電脳世界でも死ぬ。しかし、電脳世界で死んでも現実世界では死なない。現実あっての電脳世界なのだ。故に、現実の方が大切であり、現実でどう見られているか、どう思われているかのほうが重要なのだ。

 

 電脳世界*1

 

 

 Twitterを辞めてから、よく古本屋に行くようになった。適当に100円で売っている本を買って読む。今までは集中できずに読む事を放棄したりする事があったが、時間があるので全部読めた。本ってこんなに読んでて楽しいんだなって思えたのは初めてかもしれない。

 

 今までなら何を読もうとしても、Twitterでアピールできる本しか読まなかったと思う。読んでも意識高い系か、今流行ってる系。間違ってもビジネス書や自伝なんて読まなかったと思う(読んでもすぐ飽きる)。

 

 最近、1冊100円で買うよりKindle読み放題を活用した方が価格も利便性も優れている事に気付いた。凄い。テクノロジーは偉大なのだ。

 

 今日は1冊自伝を読んだ。こんなにも人の人生に興味を持った事はない。……いや、実際には興味をもってはいたのだが、薄かった。Twitterでフォローしていた人達は1000人くらいいたのだ。そんな各人に自伝を書いている人レベルに興味を持つ事なんて、絶対に無い。

 

そもそもだが、私は自分の人生ですら興味が無い。日々それなりに幸せに生きていればよかったし、未来の事なんて考えたくも無い。考えないようにして、脳のリソースをSNSで埋めていった。中毒にさせ、麻痺させていく。そんな感じだったと思う。

 

「辞めて自分の人生が好転した!」とか「よくなった!」とか、言える身分でもない。本当はSNSをやっている事が人生にとってプラスなのかもしれない。たかだか本を読めた所で、少し運動ができた所で、少し先の未来を考えられただけで、そこで何が変わるのか。人はいずれ死ぬ! 死は救済なのである!!!

 

 だけども、Twitterを辞めてから始めたダイエットで7kg痩せた。この事実だけは揺るがない。凄い。今までダイエットなんて成功した試しがない。でも二ヵ月くらいで痩せた。凄い。二ヵ月なんて続かないでしょ。だいたい一週間くらいで心折れるか忘れてるよ。

 

 鏡もよく見るようになったし。身だしなみも気を付けるようになったし。なんなんだろうな。マジで。よく分からん。宇宙規模で考えれば大したことない出来事でもあるし、たまたま上手くいった人生の浮き沈みの灰汁みたいなものなのかもしれない。

 訳わかんねーけど、私しばらくコイツを信じてやってもいいのかもしれない。この転機が人生を好転させてくれる事を願う。おしまい。

 

*1:インターネットの事を電脳世界と呼ぶ人は歪んだ人間である