あっさりとした人生の障害

　解約するのが面倒で、嫌で、心苦しかったサービスを解約した。自分でも馬鹿らしいなとは常々思ってたんですけど、電話をするとか、連絡をするとか、もうそういった行為が嫌だった。会社辞めてからずっーとこんな感じ。電話怖いし手紙も怖い。会社からの通知が怖い。そんな恐怖感があった。

　だけど今日はよく分かんないけど、勇気を振り絞って行動した。あんなに怖がっていた解約はすぐに終わった。30分で終わった。

　あんなに怯えていたのに。あんなに罪悪感があったのに。あんなに大きく見えた障害が、こんなちっぽけな行動で消滅してしまうのか。

　半端ない歓喜の感情と同時に、虚無を感じた。「自分凄い！　偉いな！」って感情と「なんでこんな小さな物に何年も怖がってたの？」みたいな感情が同居した。謎。こんな感情の料理は味わったことが無い。

　とにかく、他人からどうでもいいと思えるような大事件を、私は今日、解決したのだ。それは間違いない。だから明日はお菓子を食べまくる。2個まで食べて良い。今年の目標は解約だったけど、もう終わっちゃったな。あと10か月あるけど、目標とかどうしようかな。明日から考えるか。今日はもうなんか、ぐるぐるしちゃってダメだな。感情がえぐい。えぐみがある、こういう時に使うのだと思うね、えぐみ。おしまい。